付き添いの方向けに、チェスのトリビアをまとめました。
記録に関するトリビアは、2026年6月時点のものです。
暇つぶしにどうぞ。
WaMの由来
Chess Club WaMの名前の由来は、
英語の"What a Move!"からきています。
日本語では、「なんてすごい手なんだ!」という意味で、
チェスの解説などでよく耳にする、
素晴らしい手に対しての賞賛コメントです。
チェスの名言
チェスのルールがわからなくても、なんとなく良いと思えるチェスの名言を紹介します。
1. Life is a kind of Chess, with struggle, competition, good and ill events.
(訳:人生はチェスのようだ。もがき、戦い、良いことと悪いことが起こる。)
- Benjamin Franklin
2. I gave 98% of mental energy to Chess. Others give only 2%.
(訳:人生の98%をチェスに捧げた。2%は他のことに使った。)
- Bobby Fischer (アメリカの天才チェス世界王者)
3. Of Chess it has been said that life is not long enough for it,
but that is the fault of life, not Chess.
(訳:「人生は短いのだから、チェスなんてやってる場合じゃない」と言う意地悪な人がいるが、
それは人生が悪いのであって、チェスが悪いわけではない。)
- William Ewart Napier
4.Chess is mental torture.
(訳:チェスは精神の拷問)
- Garry Kasparov (ロシアの世界王者)
チェスの試合形式
チェスは、持ち時間によって試合形式が分かれていることが一般的です。
以下の4つが主流の形式です。
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Classical:持ち時間60分以上
Rapid:持ち時間10分以上
Blitz:持ち時間が3分より多く、10分より少ない
Bullet:持ち時間3分以下
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一番、権威のある形式はClassicalです。
持ち時間が長いため、プレイヤーの実力がしっかり反映されるからです。
Blitzは「稲妻」と言う意味で、Bulletは「弾丸」と言う意味です。
弾丸の方が、稲妻よりも短い持ち時間の意味合いで使われてるのは、
少し不思議ですね。
Chess Club WaMは持ち時間が20分ですので、Rapid形式に当てはまります。
世界王者
2026年時点で、18名の歴代の世界王者がいます。
その中でも、特に強いと言われているプレイヤーを簡単に紹介します。
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Jose Raul Capablanca: キューバ出身。
1900年代前半を代表するチェスの天才。
特に終盤戦が異常に強かった。
Bobby Fischer: アメリカ出身。
1900年代後半のプレイヤー。
同世代の中で圧倒的に強く、アメリカにチェスブームをもたらした。
Garry Kasparov: ロシア出身。
1900年代後半から2000年代初頭にかけて絶対的な王者。
Magnus Carlsen: ノルウェー出身。
現代の最強プレイヤー。チェスの歴史の中でも最強と言われている。
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世界王者の賞金
前回(2024年)の世界王者決定戦で、勝者が手にした賞金は、
日本円でおよそ2億3000万円でした。
2週間で14試合チェスをして得た金額です。
夢がありますね。
世界王者決定戦は、2年毎に開催されます。
世界王者は何歳からチェスを始めたか
歴代世界王者がチェスを始めた年齢を紹介します。
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Gukeshさん: 7歳
Dingさん: 4歳
Magnusさん: 5歳
Anandさん: 6歳
Kasparovさん: 7歳
Capablancaさん: 4歳
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ちなみにWaMがチェスを始めたのは、20歳前後です。
統計的には、WaMが世界王者になるのは少し厳しそうですネ。
チェスの数字でわかる強さ
チェスはElo Ratingという、強さを数値化する文化があります。
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数値と強さの目安(WaMの感覚によるもの):
Elo 2500:世界トッププレイヤー(世界王者になれるかも)
Elo 2000:上級者(国内大会で優勝できるかも)
Elo 1500:中級者(チェスクラブで勝ち越せるようになるかも)
Elo 1000:初心者(チェスを始めて、継続している)
Elo 500以下:初心者(チェスを始めたばかり)
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一般的に、Elo 1000から上にいくには、チェスの本を読んだり、チェスの勉強が必要になります。
最高Elo Rating
持ち時間が最も長い対戦形式における、
公式Elo Ratingの最高値は2882で、
ノルウェー出身のMagnusさんが到達しました。
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2882: Magnus Carlsenさん (2014年/2019年)
2851: Garry Kasparovさん (1999年)
2785: Bobby Fischerさん (1972年)
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Elo Ratingは1970年に導入されたため、それ以前のプレイヤーに関しては、強さの比較はできません。
チェスの肩書
チェスは強さに応じて、肩書が付与されます。勲章のようなものです。
勲章は高い順に:
1. Grand Master(GM)
2. International Master(IM)
3. FIDE Master (FM)
4. FIDE Candidate Master(CM)
です。
2026年6月時点で、日本国籍のGMはいません。
IM、FM、CMは数名いらっしゃいます。
Nakamura HikaruさんというGMがいらっしゃいますが、
彼は日本生まれ、アメリカ国籍です。
最年少GM記録
GMの勲章を得た最年少記録は、Mishraさん、12歳4ヵ月です。(未来の世界王者候補!)
多くの世界王者は、10代後半でGM勲章を取得しており、
遅い人でも、20代前半で取得しています。
20歳までにGM勲章を取得できるかどうかが
世界王者を目指す上での一つの指標になりそうです。
GM勲章の取得方法
GMを取得するには:
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A.3回の公式大会で、GMに相当する好成績を収める。
(好成績の定義は複雑なので割愛しますが、GMやIMの人を倒す必要があります。)
B.公式のElo Ratingが2500以上
の2つの条件を満たす必要があります。
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日本国内の大会だけでGMになるのは、ほぼ不可能なので、
GMを目指す人は海外遠征をする必要があります。
チェスの英才教育
チェスの英才教育の最も偉大な成功例は、Polgár家族の英才教育です。
父親のLászló Polgárさんは、「天才は育てられる」と考え、娘3人にチェスの英才教育をしました。
Lászlóさんは、教育心理学者だったため、子どもを実験台にしているという批判もありました。
結果として、
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長女Susan:女性カテゴリーでの、世界王者
次女Sofia:国際大会で好成績
三女Judit:男女含め、世界ランク8位
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チェス英才教育に興味がある方は:
Lászlóさんの書籍:『Bring Up Genius!(天才の育て方)』
Juditさんの自伝:『How I Beat Fischer's Record』
などがおすすめだそうです。
もっとも手数の多い試合
チェスの公式試合における、もっとも手数が多くなった試合は、
2024年のロンドンで行われた、Billyさん対Peterさんの試合です。
勝敗がつくまでに、272手かかりました。(通常の試合は40手前後です。)
チェスは白と黒が動いて1手と計算するので、544回駒が動いたことになります。
駒を動かすだけでも疲れそうですね。
無敗記録
連続無敗の公式記録は、ノルウェー出身の、Magnusさんの125試合が最長です。
2018年の7月末から、2020年の10月まで、持ち時間の長い対戦形式で負けることはありませんでした。
その前の記録は、中国出身の、Dingさんの100試合。
そのさらに前は、ラトビア出身のTalさんの95試合です。
この3名は、みんな世界王者になりましたので、
95試合無敗で戦える強さがあれば、世界王者になれると言ってよいでしょう。
チェスの名言
チェスのルールがわからなくても、なんとなく良いと思えるチェスの名言を紹介します。
1. A bad day of Chess is better than any good day at work.
(訳:仕事が上手くいった日よりも、チェスで負けた日の方が楽しい。)
- 詠み人知らず
2. Every Chess Master was once a beginner.
(訳:全てのチェスの達人は、みな最初は初心者であった。)
- Chernev
3. Chess is everything: art, science and sport.
(訳:チェスは、芸術であり、科学であり、スポーツでもある。)
- Anatoly Karpov
4. You must take your opponent into a deep dark forest where 2+2=5,
and the path leading out is only wide enough for one.
(訳:2+2が5になってしまうような迷いの森に、対戦相手と一緒に入り、
自分だけが森から抜け出るのが勝利のコツ。)
- Mikhail Tal
チェスの数学的な複雑性
チェスは10の120乗の異なる対戦局面(Game Tree)があると言われています。
他の1対1の対戦ボードゲームと比較しますと:
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囲碁:10の400乗
将棋:10の220乗
中国将棋:10の150乗
チェス: 10の120乗
オセロ:10の60乗
チェッカー:10の30乗
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となります。
数値が大きい=面白い、優れている、というわけではありません。
単純にそのゲームにおける、局面のパターンの多さです。
同時対局チェス
チェスには、同時に複数の相手と対局をする試合形式があります。
この形式を多面指し(Simultaneous exhibition)といいます。
1922年、世界王者のCapablancaさんは103人の対戦相手と同時対局を行い、
102勝、0敗、1引き分けという、とんでもない結果を残しました。
2025年、Judit Polgárさんが、大阪万博のイベントで16人多面指しを行いました。
結果は不明ですが、16勝0敗だと思っています。
Juditさんは、「女性で最も世界王者に近づいたプレイヤー」と名高い方です。
目隠しチェス
チェスがとても強い人は、頭の中にチェスボードと駒があります。
そのため、目隠しした状態でも、チェスで遊ぶことができるのです。
言葉で、駒の動きを伝えます。
目隠しした状態で、複数の相手と同時対局する形式では、
2016年に、Timur Gareyevさんが目隠しした状態で、48人と同時対局し、
結果は、35勝、6敗、7引き分けでした。
対局開始から、最後の試合が終わるまで、20時間かかったそうです。
チェスとボクシングと水泳
一風変わったチェスの対戦形式として、チェスボクシングと水中チェスがあります。
チェスボクシングは、チェスのラウンドとボクシングのラウンドを交互に行い、
どちらかで先に勝った人が勝者となります。
チェスボクシングは1970年代には、その原型があったようです。
水中チェスは、プールの底にチェスセットがあり、
プレイヤーは自分の手番になったら、水中に潜り、駒を動かします。
水中チェスは、2013年から始まった、わりと新しい形式です。
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